言葉と心で繋がる方法

多くの人といままでたくさん話してきた。
話すことで意思疎通をはかり、理解が深まると思っていたが
実は、そうではないらしい。
理解しあえない人とはどうしても
「これ以上はわかりあえない」領域のようなものがある。
それは言葉が理解されないのではなく
こころの距離を縮めれていないのではないかという事に気づいた。
普段、自分が嫌いな人のことは、いろいろなシーンで
「くそっ」とか「嫌いだ」と考えたりしてしまうと思う。
これをものすごく頻繁に繰り返していると
あるとき、その人の「すべて」が理解不能になり、
やることなすことに「意味がわからない」「なんで?」と
疑問が湧き続けてしまう体験をしたことがないだろうか。
もちろん実際に、
意味がわからない行動をしているケースというのはあるのだが、
どちらかというと
これは心が完全に離れてしまう為、
わかり合う能力が機能しなくなってしまったのではないかと思う。
おそらく「嫌い」という気持ちが一定量たまると、
脳がその人の思考や、雰囲気や、こころをシャットアウトしてしまうのだろう。
こういう関係性に一度なってしまうと、
第三者が論理的に「なぜ」そうなるかを説明しても
「ありえない」という情報以外受け取れなくなってしまうわけだ。
言葉で理解しあえない感覚はこの状態に似ている。
そしてこれらは「こころの距離をあける」技法にあたると気がついた。
今回提案したいのは、この無意識にやってる技法を
「意図的に活用していく」という点だ。 
やり方はシンプルで
ただ「相手を心にとどめる」だけでいい。
イメージでもいいし、こころの中で思い浮かべてもいい。
私たちは、日頃、知り合いと話しているとき、
彼の肉体や顔、声を認識し、そこから彼の情報を得ているのだが
これに加えて、「彼のこころの窓口」を作ってあげるわけだ。
こうすることで彼の心や思考が流れ込んでくる入り口になる。
一番簡単なのは、その人に会っているときに、
こころの中でも平行して
その人のことを思い描こうとするのが、
時間もかからなくておすすめだ。
この思い描くだけでも効果はすばらしく
相手の態度がいつもと変わるのである。
人間誰しも、自分に興味をもってほしい生き物である。
誰でも自分を大切にされたいと思っているはずだ。
ここで、
これらを言葉や態度で伝えるのはすこし難しい。
特に、そこまで関わりがない相手に対して
「あなたのことを大切に思っています」
なんて伝えても脈絡がなさすぎて、びっくりされるか、
嘘だと思われるのがオチだ。
しかしこの心で相手のことを想起するのは
非常に簡単に行える。
言葉と態度にプラスこころが追加されるので
この「大切にしている」ことが簡単に伝わるのだ。
しかも、こっちは「大切にしなくちゃ」と気負ったり
無理に繕わず、ただただ思い描くだけでいい。
かつ自分がそんな事をしているなんてばれない為
非常に楽なのでお勧めしたい。
そして、それが一定の人に対して習慣化されてくると
次に、言葉がいらなくなってくる。
話さなくても
相手が何を考えているかわかるようになってくるのだ。
これは特に喧嘩や不和が起きた時に有用で、
喧嘩したときも
「仕方がないな」という気分になれるのだ。
いままでの僕なら
「なにか悪いことをしたのか」とか
「どうしたらいいだろうか」という気分になってくるのだが、
「どうがんばってもお互いそこは無理だな」とはっきりわかるようになった。
お互いの譲れないラインと理由が明確に理解できるし、
自分が折れた所で関係性が
後退してしまうのがわかるのだ。
いままでが「無理解の不和」だとすると
「理解した上での不和」になり、
無駄な争いを大きくしなくてよく、やりすごしていけるわけだ。
ここで一番やっかいなのが、
「なんで理解してくれないんだ」という
気持ちだ。
この気持ちは
二人の関係性を完璧に破壊してしまう。
「理解して貰える」「わかってもらえる」「わかりあえう」という
誤解に気づかせない強烈な盲目性がある。
これはきっと
「あんなに私のこと話したのに」とか
「こんなに時間を共有していきたのに」という思いが
そうさせているのだと思う。
この「話した情報量」「過ごした時間」が理解につながるとは限らないことを
最後に強調したい。
もちろん考えを理解するのに言葉は必要だが、
こころを重ねるには心を使わなければならない。
この切り替えを行う点を僕らは教わっていなかったのだ。
僕らは言葉で仲を深める事もできるが
「心の距離」を縮める方法も行うことが出来る。
これは時間も話す情報量もいらないので非常に便利だ。
もし君の周りに理解できない人が周りにいたり、
より大切にしたいと思っている人や
わかりあいたいと思っている人がいるなら
実践してもらいたい。
非常に低コストで関係性が
改善されるのでおすすめである。

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